この記事の対象サービス
- 🥚対面の話し合い見える化サービス Hylable Discussion
- 💻Web会議の見える化サービス Hylable
「ディスカッション中の行動の傾向」で示されている個人のレーダーチャートから、ディスカッション中のその人の特徴を解釈してみましょう。
みなさまの解釈の一助になるよう、一例をご紹介します。
1.はじめに:今回扱うレーダーチャートの場所
レーダーチャートは、Hylable Discussionのディスカッションページの下部、「メンバーの分析結果」>「ディスカッション中の行動の傾向」から見ることができます(例:下部写真)。
2.基本:レーダーチャートの読み取り
次に、それぞれのレーダーチャートの読み取り方をご紹介します。
レーダーチャートは、各メンバーのディスカッション中の行動を3つの「量」で示しています。
A.発話量:そのメンバーが話した量の合計
B.重なり量:誰かの発話に重ねて話した量
※相槌、はげまし、笑いなども「重なり量」に含まれます
C.盛り上げ量:そのメンバーが発話した前後の他のメンバーの発話量の差
盛り上げ量の見方
- 0に近い(三角形の中心):メンバー発話後に全体の発話量が減り、盛り下げている
- 0.5に近い(三角形の中心と頂点の真ん中):メンバー発話後に全体の発話量が変わらず、変化なし
- 1に近い(三角形の頂点):メンバー発話後に全体の発話量が増え、盛り上げている
これらのことから、例えばこちらのレーダーチャートを読み取りをしてみますと、
- (発話量:1に近い)メンバーと比べてかなり多く発話しており、
- (重なり量:0に近い)誰かが話している間は話さず、
- (盛り上げ量:0.5に近い)自分が発話した前後で、盛り下がったり盛り上がったりすることはなく、変わらず議論が続いている
という情報を読み取ることができます。
3.発展:レーダーチャートの解釈
それでは、実際にレーダーチャートから、その人がどのような発言特徴があるのか解釈してみます。
今回は、例としてこちらの4つのレーダーチャートを使用しましょう。
No.1 「メリハリのある話し上手」
発話量が多く重なり量が少ないことから、たくさん話すものの人の話は静かに聞き割り込まない、マナーのある話し上手と考えられます。ON/OFFの切り替えがうまい方とも解釈できそうですね。
▷次のディスカッションに向けて
意識して他のメンバーの意見を聞くとよりよい参加ができるかもしれません。そのために、他のメンバーの発言時に相槌を打ってみると、相手が話しやすくなる可能性があります。
No.2 「鶴の一声タイプ」
発話量、重なり量共に少ないものの、盛り上げ量が多いことから、必要な時に重要なことを言って議論を盛り上げる、”鶴の一声”タイプだと解釈できます。
▷次のディスカッションに向けて
もっと積極的に話に関わってもいいかもしれません。例えば、重要なことだけでなく、相槌を打ったり、自分の意見をより詳細に伝えることで、よりディスカッションに貢献できる可能性があります
No.3「縁の下の力持ち」
重なり量が多いことから、相槌をうつのが上手であると解釈できます。また、発話も平均的であることから、議論が盛り上がっているときにしっかり発言している姿勢も見られます。議論を円滑にしている、縁の下の力持ちだと解釈できます。
▷次のディスカッションに向けて
他の人と発言が重なっているタイミングが多いので、ディスカッションが止まった時に発話したり、意見をしっかり説明してみると、より議論の活性化につながるかもしれません。
No.4「聞き上手で引き出し上手」
発話量が少なく、重なり量があり、盛り上げていることから、相手がつまったときなどに相槌をうち、話を促すことのできる引き出し上手だと解釈できます。
▷次のディスカッションに向けて
人の話を引き出すだけでなく、もっと積極的に話に関わってもいいかもしれません。相槌を打つだけでなく、そこから自分の意見をもっと伝えることで、よりディスカッションが促進される可能性があります。
4.おわりに
いかがでしたでしょうか?
こちらは私たちの一解釈となりますので、このほかにもいろいろな解釈ができると思います。実際のディスカッションの様子なども元に、是非自分なりの解釈を探してみて下さい。きっと面白い発見ができると思います。